雪が降ると雪合戦やそり滑り、雪像づくりなどいろいろな雪遊びが思い浮かびますね。私は小さな頃かまくらづくりが大好きで、友達4~5人で集まり、皆で作って中に入るのが冬一番の楽しみでした。
雪の山に穴を掘って作るのがかまくらですが、それと同じように雪でつくるお家、イグルーについてはご存知ですか。イグルーとは、カナダ北部の雪と氷でおおわれた地域で暮らすイヌイットの人たちが、狩りの旅先で雪のブロックを積み上げて作る仮住まいです。
「雪の森の中に作るとダンジョンの入り口みたいになりました」
たくさんの雪が積もる白川村の森はイグルーを建てるのにぴったりで、雪が降ると毎年一度は必ず作っています。
【作り方】
- ①森の中から少し開けた雪面を探し、直径120~180cm、深さ50~80cmくらいの円柱形に雪を掘ります。この円のサイズで入れる人数と必要なブロックの数が変わります。
※落雪が少ない落葉樹の森で、木からなるべく離れた場所を選びましょう。
- ②ブロックをたくさん作ります。
イヌイットの人々は雪原の雪を踏みしめ切り出して作りますが、湿った雪質の白川村では丈夫なボックスに雪を詰めて固める方法で作っています。
- ③中から支えながら、掘った円の周りに1週ずつ積み上げていきます。
- ④天井が閉じたら、中の人がスノーソー(雪を切るのこぎり)で入り口を切って脱出し、完成です。
同じ作り方でも、作る度に少しずつ違った形になるのがイグルーづくりの面白い所です。ブロック一つ一つの大きさや隙間の埋め方、その日の雪質で違った雰囲気のお家が出来上がります。
「入り口から下に彫り込むと、かまくらっぽい見た目になります」
また、完成したら周りにデコレーションすることで、オリジナリティあふれる作品になることも。
「枝など、森の素材でアレンジすることもできます」
早くからたくさん積雪が見られた今シーズンは、既に5つも作りました。その中での私の一番のお気に入りはこれ!
下半分はかまくら式で、屋根がイグルーのハイブリット様式です。イグルーと同じようにブロックを積みますが、下半分は掘り込んだ雪に横穴を開け、かまくらのような雪部屋を作っています。高さがなく、遠目には屋根のブロックしか見えないため、中々気づかれない雪の秘密基地なのです!
ブロックは、あえて荒く置き隙間を残すようこだわりました。中から天井を見上げるとこんな感じ。
ブロックの隙間から空の光が差込み、幻想的な照明になりました!
本来イグルーを作るには最低二人必要ですが、このタイプは一人で作成できます。屋根しかブロックを使わないため、それほど多くない数を外から積むだけでできるお手軽仕様なのです。
雪がしまる2月は、丈夫なブロックが作りやすくなる絶好のイグルーシーズンです。今シーズンの森の中は、2m以上の積雪が残っています。色々なアレンジを開発して、冬の森でオリジナル秘密基地づくりを楽しんでいきたいと思います。
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コメント
すすすすすすすすすすすすすすごい!!!!!