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ホテルが付いた自然学校
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生命の巡る田んぼ

生き物

今回は自然學校の小さな田んぼに纏わるお話です。

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出勤時、ほぼ毎日、朝一番にする仕事があります。それは、田んぼへ水を送るためのバルブを開くことです。私の仕事の始まりは、いつも田んぼの見まわりから始まります。

 

自然學校の敷地内にある小さな田んぼ。5月中旬に田植えを行ない、それから約2ヶ月。植えられたときは15cm程の小さな苗だったイネも、2ヶ月も過ぎると約70cmにもなり、たくましく立派なイネへと育ってきています。この自然學校の田んぼでは、農薬や化学肥料に頼らず、田んぼに棲んでいる生きものの力を借りてお米を育てる「生物資源型」農法の“不耕起冬期湛水稲作” に挑戦しています。

 

 

この農法は土を耕さず、冬も水を張ったまま。その結果、田んぼの生態系が維持され、生きものがどんどん増えていきます。自然學校の田んぼを始めてから今年で13年目。今ではいろんな生きものが田んぼを訪れるようになり、今までの生物調査ではカエルが7種、トンボが11種、水生昆虫が6種、ヘビが4種、鳥が6種、哺乳類が3種確認されています。

なかでも、生態系の頂点にいる、タカの仲間のノスリが訪れたことは、自然學校の田んぼが、森の多くの生きものが集うビオトープになっていることを物語っています。

 

 

最近、この田んぼでは虫とり網や虫かごをもった親子をよく見かけます。トンボを捕まえようとしているのでしょうか。また、先日実施されたこどもキャンプでは、夜に田んぼに出かけました。到着するとすぐに、こどもたちから歓声があがりました。暗やみのなか、ヘイケボタルが点滅して、田んぼ周辺を幻想的に明るく照らしていました。このように、田んぼはたくさんの生きものが生息できる重要な空間であり、人間にとっても「お米づくり」や「子どもの遊び場」として大切な空間だと思います。

 

一般的に田んぼは、お米をつくる以外にも様々な機能があると言われています。雨水をためることで洪水を防止する機能や、たまった水が時間をかけてゆっくりと地下にしみこみ、川に戻ったり、地下水になったりする、水資源のかん養、また、イネは、窒素やリンなどの水質を悪くするものを吸収するので、水質を浄化するはたらきがあるとも言われています。

 

さまざまな多面的機能をもつ田んぼ。私は微力ながら、自然學校の田んぼ担当として、この小さな田んぼを今後も守り続けていきたいと思っています。そんなことを思いながら、今日も生きものとの偶然のであいを楽しみに、田んぼの見まわりをするのです。

 

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コメント

  1. ケンタッキー より:

    稲刈りの募集しないのかな?

    • 黒坂 より:

      >ケンタッキーさん
      コメントありがとうございます!
      稲刈りの募集していますよ!9月24日(日)の募集です。
      詳しくは プログラム→田んぼの学校 からご覧くださいませ

      • ケンタッキー より:

        くろすけさん、こんばんわ。田植えでお世話になったケンタッキーとそのパパです。上手く検索できなくて・・・、24日もしかしたら参加できない可能性あるのですが、なるべく参加したいと思っています。申し込みフォームがまだみたいですので、電話してみます。それでは、おやすみなさい。

        • 黒坂 より:

          ケンタッキーさん、そしてお父様、お返事が遅くなりましてすいません。
          そして、24日の稲刈りにお電話でお申込みいただきましてありがとうございます!
          5月に一緒に植えた苗は元気に生長しております。また、24日の稲刈りでお会いできるのを楽しみにしております。

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