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踊るオコジョ、その真相は・・・!!

三原 ゆかり

週刊誌のようなタイトルで大変恐縮ではございますが、今回も私が過去に体験した生物の面白い出来事を紹介します。

山登りというものは、自然の懐深い中に入っていけるので、思いもかけない生き物や、色んな出来事に遭遇できることが大きな醍醐味といえます。私が体験した出来事もそんな一つでした。

 

今から二十年くらい前の話です。白山連邦の山座の一つ、三ノ峰に登った時のことでした。この山は白山山頂から南へ走る峰続きにあり、南縦走路登山道からや福井県大野市の上小池からも登ることができる山です。

 

山頂に到着してお昼を食べ始めた時のことです。体の長い小ぶりの生き物が私たちの3m程距離を置いた所に現れました。おにぎりを反対にしたような丸っこい三角顔、つぶらな瞳と茶褐色に白の毛皮で「オコジョ」だと気が付きました。オコジョは前足をきちんと揃えて動きません。

 

当時は白山では生息数も分かっていない珍しい存在であることを知っていましたので、思わず「写真、写真!」と仲間と大さわぎになりましたが、ふと見るともういなくなっていました。がっかりしながら、置いた弁当に手を伸ばしていると、また現れたのです。再登場に興奮してカメラの用意をしようとしたその瞬間、オコジョが奇妙な行動をとり始めました。

 

 

まずダッシュしたかと思うとまたもとに戻ってきたり、ジャンプを繰りかえしたり、とんぼ返りもやりながら、私たちの周りをぐるぐる回り始めました。あっけにとられて動けません。するとオコジョは草むらの中にすっと潜り隠れてしまいました。

 

てっきり去ってしまい撮影できなかったと嘆いていると、なんと、またまたオコジョ登場です。まるでカーテンコールに応えてくれているかのように、再びぴょんぴょんと跳ね、ひねり技を加えたジャンプの連続は、さながら激しいダンスを踊っているかのようです。

 

おかげで今度は何枚か撮影ができ、オコジョの決め手であるしっぽの先が黒いのも、ばっちり確認できました。この後も「また?」というくらい、何回か登場しましたが、いきなり一目散にダッシュで視界から消え、閉幕・・・・。それっきり現れませんでした。

 

私たちはすっかり満足して、「今の面白かったね、今日来てよかったね。」などと話しながら、山を下りました。時が過ぎ、後であのダンスの意味を調べたところ、意外なことがわかりました。

 

ダンスはイタチ科の仲間が狩りをする時に行う行動で「ウィーズル・ ウォーダンス(Weasel War Dance)」と呼ばれているそうです。 直訳すると「イタチの戦いの踊り」です 。

 

野生のイタチは狩りをするときにダンスのような動きをするそうで、インターネットで、北アメリカのオコジョが野ウサギを狩る場面が撮影されている動画を見ましたが、あの時のオコジョダンスにそっくりでした。

 

なんでも獲物の周りを飛び跳ねたり激しい行動でぐるぐる回り、その輪を狭めていくことで、まるで催眠術をかけるように獲物を混乱、攪乱させて動けなくする戦法なのだとか。かわいい顔をしていますが、自分より体の大きな獲物を積極果敢に狩る獰猛なオコジョ。

 

あの時は「ああ珍しいものを見た。かわいかったー。」などと、ほのぼのした気持ちで下山しましたが、実は私たちは獲物だったのでは・・・・、と、いう疑惑が生まれ、なんとも言えない気持ちです。

 

下山後に写真を現像して、またがっかり。当時はデジタルカメラが普及していない頃だったので、インスタントカメラで撮影したのですが、ダンスが早すぎてピントがあっていません。あの時見たことが少しわかるものを、今回はむりやり載せてもらいました。

 

それにしても、あのオコジョは私たちを食べようとしていたのか、それとも弁当が目当てだったのか、できればもう一度会って、ゆっくり聞いてみたいものです。

 

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