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卵しぼりで感じたイワナの命

黒坂 真

聞いたことは忘れる、見たことは覚える、体験したことは・・・

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イワナの卵しぼりに挑戦!

 

数年前のちょうどこの時期、実家でイワナの養殖をしている同僚の渡邊君から、イワナの卵しぼりをするから来ないかとお誘いがありました。好奇心をかきたてられ、「もちろん行くよ!」と答えました。私は「イワナの卵ってどんなものだろう?」「そもそもどうやって卵をしぼるのかな?」など、想像をふくらませ、現地へ向かいました。

 

 

卵が生まれる瞬間

 

待っていたのは50cmもあろうかという巨大なメスのイワナ。そんな大きな大きな魚を持ち上げて卵をしぼるのです。教わりながら、私も恐る恐る挑戦。予想はしていましたが、巨大イワナはやっぱり重い。そして、ヌメリがある。さらに元気いっぱいときました。逃げないようにするだけでも精一杯です。そんな魚を片手で捕まえながら、お腹から肛門のほうに向かって、力を入れていくのです。

 

 

生まれたての卵

 

卵は肛門からポポポ…とたくさん出てくるので驚きましたが、さらに驚いたのはイワナの卵の美しさでした。生まれたての卵はなんとも言えない輝きを放っていて、美味しそうな黄色いイクラのようにも見えました。

 

 

特製の水槽に入れてふ化を待ちます

 

メスの卵しぼりが終わると、オスの精子を卵全体にかけ、受精させます。この時、全体に浸透するように軽く混ぜます。あとは水をいれ、卵を入れる特製の水槽に入れて、ふ化を待つのです。

 

 

生後約1ヶ月後の卵の様子

 

それからというもの、その卵がどうなったのかとても気になっていました。約1ヵ月後、渡邊君から声がかかりました。卵に目が出てきたそうです。早速、見に行きました。あの卵の中から目らしき、黒い点々が見えたときの嬉しさは忘れられません。

 

 

生後約9ヵ月後のイワナ(3cm)

 

その後、ちょくちょく見に行って、成長を見守っていました。2ヵ月後には、赤ちゃんは卵をお腹にくっつけた状態のメダカのような姿でとても可愛らしく、時間がたつのも忘れて見入っていました。

 

3ヵ月後にはお腹のあたりの卵も栄養として吸収され、6ヵ月後には2cm大に、9ヵ月後には3cmにと少しずつ成長していきました。この頃には立派な模様も見えるようになり、成長していく姿を見守ることがとても楽しみになっていました。この“卵しぼり”の体験があり、晩秋になると、私はこのイワナの成長を思い出します。

 

イワナは個体差もありますが、約1年半で大体20cmほどの大きさに成長します。私たちはその魚を素材にして、自然學校の体験プログラムを提供しております。放流したイワナを自分の手でつかまえ、自分で捌き、自分で焼いて、自分で食べるプロセスを体験し、「命をいただく」というプログラムです。私はこのイワナの成長を真近で見てきたことで、より一層「命をいただく」ことの重みを感じることができました。

 

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