鶴平新道(つるへいしんどう)~大杉さんが手入れし、守った道~
登山道名称の由来は、6月に紹介しました三方岩岳へ向けた登山道として、大窪地域に住んでいた大杉鶴平さんが1962年に禅定道を復興しました。
しかし、その後開通した白山スーパー林道が切り開いた道の一部と被ってしまっいました。そこで再び、1973年に大杉鶴平さんが新しく馬狩荘司経由で三方岩岳に登れる道として切り開いた登山道で、現在鶴平新道と呼ばれています。
○広域図
※赤線に囲まれた尾根に登山道がある。
○コース図
○ルート
鶴平新道登山口⇔赤頭山⇔白山北縦走路合流点(折り返し)
○コースタイム
(コースタイムは休憩を含みません)
登り:登山口から赤頭山(あかずやま)まで登り約2時間30分間、赤頭山から北縦走路合流地点まで登り約30分間。
下り:折り返して登山口まで下り約1時間30分間。
合計4時間30分間
○距 離
(往復の距離) 6.2㎞
○標高差
1007m
標高差図
○コース紹介
自然学校のある馬狩地区のすぐ隣、大窪(おおくぼ)地区から登山道が始まります。
登り始めて標高830mまでは、ミズナラやカエデ等の様々な広葉樹、そこからは一面ブナの大木に囲まれた森へと変化します。
登山口から1.6㎞程険しい急登が続きますが、熊の爪痕やキツツキの跡等、森に住んでいる生き物たちの営みを感じながら、楽しく登ることができます。
標高1260mまで登ると、尾根を堺に北側はブナ、南側はハイナラ等の低木と分かれ、ルートも展望が効くものへと様変わりします。
1602mの赤頭山では眼下に合掌集落、荘川沿いに鳩谷ダム、天気がよければ遠く白山まで見渡せる大パノラマです。
ガレ場のジグザグ路を登り切りると北縦走路に合流します。
南に400m進むと野谷荘司山(のだにしょうじやま)、北へ進むむと馬狩荘司山(まがりしょうじやま)を経て三方岩岳へと到達します。
(おすすめの季節)
新緑の6月と紅葉期10月が人気がありますが、私のおすすめは今回行ってみた積雪前の11月です。
寒さと降雪もありえるため、行くのは中旬までがよいかと思います。
今回この時期に行ってみて、落葉もほぼ終り森の中は見通しがよく、登山道上にはブナの落ち葉の絨毯が敷き詰められていて、歩くのに気持ちが良かったです。
また1700m付近では美しい樹氷も観察できました。
雪と氷の世界が始まる風景と眺望に出会あうことができました。
白いものは氷。樹氷の残りが見られました。
○フォトギャラリー
新緑の頃 標高約1000ⅿ付近のブナ林
5月残雪の頃、尾根上に出ると飛騨岩が見える
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コメント
旭君。東屋の茅は刈り取りましたか?登山情報一挙に三つとは。鶴平って人の名前でしたか!それも大杉さんとは。(大杉さんのお父さんにあたるのかな?それともお祖父さんかな)お祖父さんだよね?きっと。
一度この登山道歩いてみたいですね。
足立さん
長期休館前後のゴタゴタでコメント確認遅くなってしまい申し訳ありません。
今いらっしゃる大杉さんのお父さんにあたりますよ。
是非お会いした際にはお話を伺っても楽しいと思います。
東屋前の茅は…できる限り頑張ったのですが、途中までしか刈り取れませんでした。
迷路はとても人気で、イベントだけでなく海外から団体でお越しいただいた方達にも楽しんでいただけました、ご協力ありがとうございました。
植えた小茅が無事に生えるかどうか、来年は楽しみですね。
そうですね。楽しみです。今年も後半月です。体調崩さないようお過ごしください。雪乞いでもしてください。