今年はかなり雪が降りました。2017年11月~2018年2月までで約3m20cmでした。今回初めて、豪雪地域ならではの取り組みを体験してきました。。。
↑このメモリ、プログラム研究所のメンバーたちが毎日積雪量をチェックできるように設置しているものです。どれだけ積もったのかが一目瞭然ですね。
今回は、この地域に生まれ育った方に教えていただきながら、この積雪期に必要な「屋根雪下ろし」をすることになりました。これだけたくさんの雪が積もると、ちょうど写真にも写っていますが、合掌造りの屋根にもたくさんの雪が積もってしまいます。しかも↑の写真の屋根は、1度雪下ろしをしたあと1か月くらいでまた積もってしまったんです。
雪は1立方メートルあたり50~150kg以上あるといわれていて、このように屋根雪となって固まってしまった場合は300~500kgに達することもあるようです(資料)。
雪と聞くと、ふわふわの雪を想像して「軽そう」と思いがちですが、実はかなり重いんですね。少し降り積もっただけでも屋根には相当な負荷がかかっている、という訳です。屋根の広さを考えると恐ろしい総重量ですよね。
雪を下す屋根の高さはこんな感じ。
この合掌造りがこんなになっています。屋根が埋もれるくらい積もってる~!
屋根に乗ってみるとこんな景色が!いやー、いい眺めです。分かりにくくなってますが、右下が屋根の雪で、左側が地面の雪。高さは3m以上あるのではないでしょうか。飛び降りても大丈夫そうですよね。笑
ここからはスコップで雪を掻いておろすだけです。かなりシンプルな作戦です。
ちなみに屋根雪の下ろし方も注意が必要なようです。この写真のように屋根にかかるようにおろしてしまうと、屋根に接している部分が凍り付いて、雪が解けてきたときに屋根の先に矢印のような力がかかります。すると茅葺屋根の”カヤ” が引っ張られて抜けてしまう(傷んでしまう)のだとか。
なので写真のようになっているときは除雪車などで雪を取り除くこともあるようです(この後除雪して下さっていました)。
30分くらい格闘して屋根がいい感じに見えてきました。この合掌造りは小さいタイプですが、大きいものだと相当大変だな、と感じました。一人ではかなり厳しい作業量です。
豪雪地域のご家庭は毎冬、このようなことをやっているのですね…。都会の人たちに比べて力持ちになっているかもしれません…。
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