(20/4/11 大窪池整備)
去年の今ごろ、こんなことになろうとは思ってもみませんでした。
7日、国から初めての緊急事態宣言が発表されました。
その日の夜、空には美しい満月が昇りました。
仕事の帰り道、月を見ながら童話作家のアンデルセンが、日々の暮らしの寂しさを紛らわすために月と会話をしていた話を思い出しました。
私も初めて故郷を離れて暮らし始めた頃、心の中で月に話しかけながら同じ月を親しい人たちも見ているかもしれないと思い、どこにいても繋がっているという安心を感じていました。
昼間の空もよく見上げ、そこに季節の移ろいを見つけては親しみのある誰かのことを想いました。
例えば春の空にはツバメが飛び交い、
夏の空には入道雲がせり出すように盛り上り、
秋の空は揺れるススキの穂の向こうだったり
冬は鈍色の雲に覆われた空から雪が舞いおりてきたり・・・。
その度に、あの人がいる所はサクラが咲いたかな、暑かったかな、寒くなかったかな、今ごろどうしているのかな、などと思ってしまいます。
同じ空の下で、自然を見つめながら想いを馳せると、気持ちが届くような気がするからです。
自然を求めると負の感情が鎮まり、穏やかな気持ちになることを何度も体験しています。
自然を愛する心は、私たちの心を決して曇らせず、心を穏やかにし、人を大切に想う気持ちを育んでくれるのだと信じています。
空を見上げたり、気温を感じたり、風や雨だれの音を聞いたりして、身近な自然を見つめ感じながら、親しい人のことを想ってみましょう。
大好きな人であれば、きっと温かい気持ちに包まれるでしょう。
自然學校にいる私たちも、ここへ訪れる大切な皆さんたちのことを想いながら、森の手入れをしています。
いつか、普段通りの暮らしに戻ったら、いっぱい楽しんでもらおう、喜んでもらおう、皆さんたちの笑顔を想像しながら。
そんな想いを込めた日常をブログや動画にして、私たちと皆さんたちを繋ぐ情報発信をこれからもしていきます。
あなたが暮らしている空には、今何が見えていますか?自然學校の上は今日も青空がひろがりました。
今日も心穏やかで、良い一日になりますように、願いをこめて届けます。
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