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私のフィールドノートから ~ヘビが飛んだ日~

三原 ゆかり

今回は私のフィールドワークでの思い出深いエピソードをお話します。

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本格的な夏を迎え、梅雨明けの便りが待ち遠しいかぎりです。

 

この季節は野外で「ヘビ」を見かける機会がよくありますが、今回は私の過去のフィールドノートから、ちょうど今頃出会った「ヘビ」についての興味深かった出来事を紹介いたします。

 

夏のある日、私は友人と二人で森に囲まれた岩場で、岩登りを楽しんでいました。先に登った私が岩から下りて道具を外していた時の事、近くにいた友人(女性)が、突然「きゃー!きゃー!!」と叫びはじめたのです。とっさに彼女の顔が向いている方を見ると、上空から平らな紐が降ってくるではありませんか。

 

登った時に忘れたスリングかと思った瞬間、落下物をよけなければと身構えた私の側に「ばんっ!」という音とともに、ヘビが着地をしました。ヘビは着地後何事もなかったかのように、すぐに頭をもたげ、体の幅を狭め丸味のあるロープ状の形になり、するすると向こうにいってしまいました。

 

ヘビは高さ8mほどの所から落ちてきました。体の幅を広げていたので、最初は一瞬紐だと思いましたが、着地する間際にヘビだと判りました。友人は早くからヘビだと気が付いて叫んでいたそうです。驚いたのは、この時のヘビの体が幅広になった上に腹側がくぼんでいて、ちくわを縦に切ったような形になっていたことです。そのおかげで飛行時は風の抵抗を受けながら、着地時には衝撃を吸収し軽くバウンドしただけですんだことです。遠ざかるヘビを目で追いかけながら、「あの高さから飛びおりても平気なんだ。」と、深く感心しました。

 

後にヘビの仲間で「トビヘビ」というヘビが、哺乳類のモモンガやムササビのように空中を飛んで移動ができる能力があることを映像でみました。この時の飛行の様子が、あの時の紐が降ってきたと見えたシルエットとそっくりでした。

 

ヘビの体の構造を調べてみたところ、かれらは人間のように胸骨が無く、肋骨を自由に開閉できることを知りました。紐のように見えたのは、肋骨を大きく広げて体が幅広くなっていたからです。顎の骨も広げることができるので大きな獲物を飲み込める機能は知っていましたが、体の方も広げることもできるので、そのままお腹に収めることも可能なわけです。そして、高いところから飛び降り時にも、この機能を発揮していることが発見できた出来事でした。この出来事以降、あんな高い場所から飛んだ場面に遭遇していません。

 

もう一度ヘビが飛ぶところに遭遇したいかと聞かれると、少しおよび腰になりますが、実はまた見てみたいなと密かに希望している私です。

 

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