白山は日本百名山のひとつです。花の山としても有名で、夏にはたくさんの登山者がやってきます。山頂部は3つの主峰からなり、最高峰は御前峰で標高2702.3mです。ここへ到達するためのコースは東西南北あり、宿泊施設も2ヵ所あるため、様々なパターンの計画が可能です。
今回ご紹介する砂防新道(さぼうしんどう)は、石川県白山市の別当出合に登山口があり、利用者数がもっとも多いコースです。
2018年のシーズンのしめくくりとして、白山登山で人気ナンバー1のコースを紹介いたします。
広域図
歩くコースと目的地山頂は緑色
ルート図(紹介ルートは緑線)
コース名 砂防新道(さぼうしんどう)
(紹介ルート)
別当出合登山口~中飯場~甚之助避難小屋~黒ボコ岩~室堂ビジターセンター~白山・御前峰山頂(往復)
(コースタイム)
※休憩は含みません
登山口から室堂まで 登り4時間、下り2時間40分間
室堂から山頂・御前ヶ峰 登り40分間、下り30分間
合計7時間50分間
(距離)
往復で約13.5km
(高低差)
1,442m
※別当出合 1,200mから山頂御前ヶ峰2,702m間
(道の紹介)
砂防新道は、もともと砂防ダム工事の作業道として作られた歩道を登山道として採用されたため、砂防(さぼう)の名がついています。
白山に至るいくつかの登山道の中では、距離が短く、水場に避難小屋など休憩所も多いので、比較的手軽に山頂に行くことができます。
そのため夏山シーズンにはファミリー登山や、色とりどりの高山植物のファンが大勢白山を訪れます。
私たちたちもお花の一番良い時期に少人数のツアーで行ってきました。
(自然學校ツアーの記録から)
自然学校に前夜泊して、翌朝ホワイトロードの開場を待って一路石川県白山市別当出合へ。
夏の別当出合登山口では、毎週末マイカー規制が行われています。
登山の日は幸い平日でしたので別当出合の駐車場まで入ることができましたが、到着した時には一番後方の場所しか空いていない盛況ぶりでした。おそらく車中泊している人もいたのでは。
駐車場から登山口の休憩舎まで山道を登ると別当出合登山口。つり橋を渡って出発です。
中飯場(なかはんば)休憩所までは谷沿いの道が自然災害で崩れ、往路と復路ができています。
中飯場にはトイレ棟、水場が整備されています。
登っていくと右側の視界が開け不動滝が見えます。
別当覗き(べっとうのぞき)では壮絶な急崖の谷間を見下ろしたり、観光新道が通る尾根が望めます。
最近建て直された甚之助(じんのすけ)避難小屋にはトイレや水場が整備され、その周辺や前後にベンチが整備され、大勢でも休憩しやすい環境です。
南竜ヶ馬場(なんりゅうがばんば)への分岐からお花がたくさん楽しめ、ここから落石が要注意の十二曲り。
冷たい延命水で元気を取り戻して弥陀ヶ原に出ると最高峰・御前峰の姿が現れます。
室堂までもうひとふんばり。
最後の難関・五葉坂(ごようざか)を登りきれば室堂ビジターセンターが見えてきます。
山頂へは立派な参拝道ができていて、室堂で大きな荷物を置いて軽装で行くも少なくありません。
私たちは今日は室堂で一泊して、翌日夜明けからご来光を見に山頂にいくことにして、室堂山荘に荷物をおろしました。
翌朝は無事ご来光を見て、朝食後に下山しました。
フォトギャラリー
黒ボコ岩
山頂側からの室堂ビジターセンター入口
白山の山頂部・御前ヶ峰からのご来光
ハクサンコザクラ クロユリ
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コメント
白山。果たして生きている間に登山できるかなぁ~
来夏の繁忙期以降ご一緒にいかがでしょうか?!