今年は遅い梅雨明けだと思ったら、各地で猛暑日続き。そして熱帯夜。体にとって厳しい季節の変わり目ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。以前、この時期に、神奈川県の実家に帰省したことがあります。その際、暑さが厳しすぎて、汗が止まらず、とても寝苦しかったです。正直、山奥の白川郷感覚で、窓を開けていれば自然と涼しくなって寝られると思っていましたが、その考えは甘く、最終的には心が折れて、寝室にクーラーを入れて寝ました。
「え!?山奥の白川郷感覚?どういうこと?」と、この文章に違和感を持った方もいるのではないでしょうか。そうなのです、白川郷では夕方、窓を開けていれば自然と涼しくなり、夜には快適に眠ることができます。なぜでしょうか。私が暮らしている白川村は村の面積の約96%を山林が占めており、村の大部分が森です。森を構成する樹木たちは蒸散活動をするため、天然のシャワーが降り注ぎ、森のなかは涼しく感じるのです。
そんな素敵な森に囲まれているので、私は今年の6月頃からプライベートで「森で寝る」機会をつくっています。元々は夏の子どもキャンプの準備のために、勝手に始めたのですが、回数を重ねるごとに楽しくなってきました。夜の森の気温が最適で、寝苦しくなく、とても心地よく快適に眠れます。毎回、自分でも驚くぐらい熟睡しています。たまに、気象条件によっては早朝、肌寒く感じる時もあります。そんなときは暖かい寝袋に入って、2度寝をして、幸せを感じているのです。
都度テントを張る場所を敷地内の森のなかで変えているのですが、幕営地によって早朝の目覚めの際、周りの音が異なります。川のせせらぎの音であったり、雨粒の音だったり、野鳥のさえずりだったり。ヨタカ、トラツグミ、カラ類など、野鳥の鳴き声も夜中から早朝にかけて、時間帯によって変わっていきます。なんて心穏やかな時間でしょうか。時折、周辺の音から野生動物の気配を感じて少しドキドキするときもありますが、まるで森の動物たちの仲間入りをした気分になり、いつの間にかワクワクに変わります。満月の夜は月明かりがとても幻想的で心地良く、朝は日の出とともに目が覚めます。森で寝泊まりしていると、そんな体験から地球で暮らしている実感を味わうこともできます。
さぁ、まもなく夏本番を迎えます。皆さん、この夏、クーラーいらずの涼しい森でキャンプなんていかがでしょうか。
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