釣り人が10mもの竿を静かに構えてアユを釣る姿は、日本の「夏の風物詩」とされていますが、今年も鮎の友釣りが全国各地で解禁されています。自然學校近くの庄川は7月3日が解禁日でした。しかし荻町周辺は、水温の影響でしょうか?鮎の餌となる苔の付きが悪く、釣果は、残念ながらイマイチです。したがって今回はちょっと遠出をして飛騨北部、富山県境の宮川下流部を紹介します。
宮川は、飛騨高地の標高1,529mの位山を水源とし、富山県境で高原川と合流し神通川と名前を変え、富山湾へ注ぐ延長約120㎞の飛騨の名川です。
特に宮川下流部の鮎は、「なたべら鮎」と呼ばれ、「なたべら」とはナタやヘラのように幅(体高)があるため付けられた名で、8月に入ると30センチを超える「尺鮎」が獲れることがあります。
また、鮎は香魚とも呼ばれますが、これは、水質が良い河川で捕れたアユはスイカのような香りがすることから付けられたものです。筆者の感覚では、スイカとキュウリの中間の風味です。味の決め手は大きな岩が多く、餌となるコケが良質で明治時代から戦後間もないころまで皇室に献上されていました。
さて、道のりですが、自然學校から国道360号線で天生峠を越え飛騨古川経由の約45Kmです。釣り場は、地図にもありますが、筆者の経験では、平成橋から万年橋の約8Kmが好漁場です。(鮎釣りのスタイルによって個人差があります。筆者は泳がせ釣りを得意としています)
鮎釣りをやらない方でも途中の天生湿原等の散策やら、8月に入ると杉原地区でヤナがオープンしますので「なたべら」の塩焼きを堪能できます。ちょっと寄り道気分で帰りのドライブを楽しんで下さい。
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