立冬を迎えた白川郷の山の木々は落葉も進み、冬がやってきたという感じになってきました。
そんな先日、良く晴れた朝に初霜が降りました。霜は空気中の水の粒が凍り結晶化したものです。
ごく小さい 氷がびっしりついた葉っぱを間近で見ても美しいですし、うっすら白く覆われた景色も小さく細かい輝きに満ちてまた美しいと感じます。
霜は陽が高く昇ると溶けて消え出しましたが、この時に建物の屋根の庇からいきなり雨だれのような水が滴ってきて驚きました。
青空をバックに音をたてて落ちる水を見ながら、見えない大気中の水の存在が実感できた瞬間でした。
これから季節はやはり雪に注目です。雪は空から降りてくる間に気温や水分量によって形が様々になることが知られています。
降りたての結晶の形や、積もってからの気象条件によって様々な美しい形を見せてくれるので楽しみです。
何年か前の2月下旬に雨が降り、降った雨粒が凍る「雨氷」という現象を見たことがあります。
ちょうど二十四節季の雨水(うすい)という節季にさしかかった時期で、寒さがやわらぎ少し暖かくなるので、雪が雨に変わる頃という季節です。
その通りに雨が降ったのですが、直後に気温が氷点下に下がり、木の枝についた雨粒はたちまち凍りはじめ、新芽を包んだ状態で枝全体が凍りに覆われたのです。
珍しい現象でしたので雨はまだ降っていたのですが寒さに震えながら写真を撮りました。
ちなみに、氷につつまれた新芽は春に無事芽吹いています。
雪国に生きる植物の強さは、次の季節「春」に実感できます。
これから始まる寒く厳しい季節ですが、冬限定の美しさはその日その時にしか見られません。
自然の美しい瞬間にたくさん出会えるように、外へ出かけていくのが楽しみです。
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