こんにちは!
白川村も暖かくなりました。
毎日色々な生物に会いますが、今日は冬眠を終えて動き始めたカメムシを見つけました。
冬が厳しい自然學校では、カメムシも付き合いが深い「お隣さん」です。
今回は、多分あまり好かれていなさそうな彼らと会った時、役に立つ秘密を紹介しようと思います!
さて、カメムシといっても色々いますが、自然學校でよく見かけるのはこんな種類です。
秋の終わりのよく晴れた日、彼らは冬を越す場所を探して飛び回ります。
普通は木の皮や落ち葉の下などの、すき間にもぐりこむようですが、林のそばに日当たりのよい建物があると集まってくることがあります。
理由ははっきりわかりませんが、雪国では建物に飛んでくるカメムシが他の地域より多いので、私たちもよく見かけることになります。
そんなカメムシに会ったとき、ちょっと困ることが多いのは、彼らがくさい!…からですよね。
では、「どうやったらくさくなるのか」はご存知でしょうか。
実は、匂いが放たれるのはカメムシの体の、ある部分をさわった時だけなんです。
それは、ここの部分。
おなか側の赤くなっている場所、「臭腺」といいます。
僕の観察では、ここを強めにさわった時だけ匂いが放たれます。
逆に言えば、ここにさえ気を付ければ、平和なやりとりができることになりますね!
…本当にそうなの?
自分でも信じられなかったので検証してみたことがあります。
ずいぶん前のものなので、作りがちょっと残念ところもありますが、気になる方はどうぞ!
実際にカメムシに困ったときは、こんな感じで紙を使うと事故が少なくておすすめです。
(おなかにさわらなくても、強めにつかんで臭腺を圧迫すると匂いを出すことがあります)
カメムシのように、中にはちょっと困ったお隣さんもいるものですが、相手のことをよく知ると、上手に付き合うヒントが見えてくるかもしれませんね!
«おまけ»
カメムシも、実はくさい種類ばかりではありません。フルーツの匂いがする種類もいるんですよ。
身近な場所に住んでいることもありますので、興味のある方は是非調べてみてください。
(※左のサシガメの仲間は大人しいですが、まれに口で刺してくることがあります。素手ではつかまないでください。)
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