
みなさんは奇跡を信じますか?辞書で調べてみると奇跡とは「常識では理解できない出来事」と書かれています。
ある初夏の日に、私は奇跡的瞬間に遭遇しました。川に向かって森の中を歩いていると、道の真ん中に見慣れない物を見つけました。
気になって近づいてみると、2匹のヤマナメクジが何やら青白い物を中心に丸くなっていました。ヤマナメクジが交尾をしていたのです。
(名札と比べるとこの大きさ)
ナメクジの仲間の移動スピードは一般的に分速10センチ程度と言われています。
その速さで相手と出会う確率はどれくらいなのでしょうか。
途方も無いことの比喩として「藁の中から針を探す」という言葉がありますが、「ヤマナメクジになって交尾をする相手を探す」があっても良いくらいです。
奇跡的な瞬間に立ち会うことができました。
(9時間後、痕跡だけを残して森へと消えていました。)
私達の身近にいながら、多くの人から気持ち悪がられ、人気者とは言えないナメクジ。
調べてみると実は、興味深い繁栄の移り変わりの歴史を持つ生き物です。
戦前は文明開化とともにヨーロッパ原産のキイロナメクジという種が繁栄していたと言われています。
現在多くの地域で一般的に見られるチャコウラナメクジもイベリア半島原産の外来種で
戦後に数が増え、たった50年で全国区となったようです。
そして今、新たな外来種のマダラコウラナメクジという大型でヒョウ柄のナメクジが、茨城県をはじめとした地域に移入してきています。もしかするとこれから数十年で全国的に姿が見られるようになるかもしれません。
こう言われると、なんだか興味が湧いてきた方もいるのではないでしょうか?
ぜひ、お家の近くのナメクジにご注目ください。
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